東京ソーシャルボンド インパクトレポート
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12312東京ソーシャルボンドへの投資を通じた企業等の後押しにより、都の施策を強力に推進市場の資金が国内の社会問題の解決に活用される流れを加速させ、サステナブルファイナンス市場を活性化これらの取組を通じて、「人」が輝く明るい未来の東京の実現を目指すとともに、SDGsの達成に貢献東京都知事Social BondsImpact Report東京ソーシャルボンドへの投資都の施策を強力に推進サステナブルファイナンス市場の活性化「人」が輝く明るい未来の東京の実現SDGsの達成 2015年の国連サミットにおいて「持続可能な開発目標(SDGs)」が全会一致で採択されました。「誰一人取り残さない」世界の実現に向けては、国だけでなく自治体レベルでも、経済・社会・環境の分野における幅広い取組が求められています。 東京都は、「2050東京戦略〜東京もっとよくなる〜」を策定し、2050年代に目指す東京の姿「ビジョン」の実現に向けた取組を戦略的に展開しています。誰も取り残されることがなく、すべての「人」が輝き、一人ひとりが幸せを実感できるような「成長」と「成熟」が両立した「世界で一番の都市・東京」を都民の皆様、事業者の皆様と共に実現してまいります。 金融には、社会課題を解決に導く力が備わっています。新しい金融の流れは、社会が進むべき方向性を生み出します。SDGsに向けた動きを大きく加速させていくため、東京都は、2021年に日本の自治体で初となるソーシャルボンドを発行しました。投資を通じた後押しを受けながら社会的に支援が必要な方々に向けた施策を力強く推進し、同時に、サステナブルファイナンス市場の活性化に努めています。 一方、サステナブルファイナンスが世界規模で急拡大する中で、ESGウォッシュ債券への懸念も高まっています。発行後の調達資金の状況確認やレポーティングの充実など、さらなる透明性の確保が求められており、サステナビリティ戦略全体の質が問われています。 このたび東京都は、実際に調達した資金を充当した事業の状況や社会効果をわかりやすく示し、目標や個々の計画なども一体的にご覧いただけるよう、「東京ソーシャルボンド・インパクトレポート」を作成しました。 社会的課題の解決に向けた具体的な行動をさらに積み重ね、ソーシャルボンドの発行を通してサステナブルファイナンス市場の発展に取り組んでいきます。 本レポートを通じて、東京ソーシャルボンドへのご理解を深めていただけることを願っています。東京ソーシャルボンドの目指す未来(第7回・第8回東京ソーシャルボンド・フレームワークより)

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